たび。 [diary]




旅はまたたく星に出会うとき。






久しぶりに 
5日ほど、中国地方へ行ってきました。


まずは
日本人が一生に一度は行かなきゃいけない場所、広島。


ようやく念願叶い
平和祈念資料館で
近くて遠い日本の過去を、眺めてきました。




館内では
隣に来た外国人の空気が差すように鋭くて

「痛っ!!」

思わず振り向いたらその人はボロボロと泣いていた。

何も言わずに泣いていた。




わたしには
人々を焼いた4000℃の熱など
とてもじゃないけど想像できず
ぴかドンの犠牲者の痛みも苦しみもわからなかった。
戦争を体験した人の
痛みも苦しみもわからなかった。

わかるなんて言えるはずがないと思った。


彼女の悲しみを感じて、
だいぶセンチメンタルになっただけのように感じた。


後ろ半身の肌が締まって、息が詰まりながら

ただ
何年にもわたって教科書で読んできた戦争の物語や
祖父母が昔語りをしてくれた記憶が
わたしの中に かすかながらにも確実にあることを確認して

夕陽がきれいなことに目を細めた。


年末に祖父母に会えることが有り難かった。




それから山口県の黒五郎村へ。

電気代 月に300円で暮らす炭焼き職人宅へお邪魔しました。


冷蔵庫がいるような食生活をせず、
テレビはなく
代わりにウクレレを弾く。

半畳分くらいのソーラーパネルから蓄電して
パソコンと電灯の電気を賄う。


暗くなるころに
生業で作りだした炭を使ってご飯を用意し

一汁三菜を感謝の気持ちいっぱいでいただく。


少しのお酒で徒然を語り


ぽつぽつと
話が途切れがちになれば寝る。



そんな日を過ごしてきました。


そんな生活が 今もここそこで、あるのです。





選ぶか、流れるか、流されるか。



なのだと、思います。


わたしは、選びながら流れたい。




ちょうど、そのお宅では稲刈りの時。


裏山で竹を切りだして、刈った稲をはざ架けをして 天日干し。


稲の命をいただいて、


わたしたちは生きている。





今日のお布団もきっと温かいことでしょう。

しあわせに、にんまりすることでしょう。



星のまたたきを

そのひかりを

忘れないように、

記しておこうと思います。

 





 
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